こんにちは! 吉富住宅テクノストラクチャー事業部、大里です。

家づくりをするにあたって、収納がどこにどれくらい、どんな大きさで必要なのかを悩む方は多いですよね。
一生懸命考えて注文住宅を建てたけれど、結果として収納作りは間違えたわ…と、悔やまれる方も多いようです。

今回の記事では、たくさんのお客さまと一緒に家づくりをした経験、そして私自身が家を建てた時の経験から、注文住宅における「良い収納」の作り方についてご紹介してみたいと思います。

 

■吉富住宅が考える「良い収納」とは?

収納スペースが十分にない家は、どうしても散らかりがちになってしまいます。しかし、それなら収納スペースが家の一ヵ所に大きくドーンとあれば良いのかというと、それもまた違います。

吉富住宅では、「良い収納」とは家の各所に、必要に応じた適切な大きさの収納があることだと考えています。

 

■収納の奥行きは、用途によって決めるべき

吉富住宅では基本的に、キッチンの収納は縦横の広さはあった方がいいけれど、奥行きがあまり深くないほうが良い、と考えています。

というのも、キッチンの収納は奥行きを深く作っても、結局使われるのは手前の部分だけで、収納の奥の方には、賞味期限がずっと前に切れてしまった食品が延々と放置されている…ということも珍しくないからです。

反対に、使わない時期の布団や扇風機、ヒーターなど、大型のアイテムを収納することの多い和室の押し入れは、開口部の大きさとともに、奥行きも必要です。

 

■ 収納につける扉の種類も重要

押し入れの扉に関しては、3枚連動の引き戸をお勧めすることが多いですね。

理由はふたつあって、一つは軽いので、片手で別の荷物を持ったまま楽に開けられるということ。そしてもう一つは、2枚扉だと開口部が最大半分しか開きませんが、3枚扉にしておけば、最大2/3まで開口部を開くことができるからです。大型のアイテムの出し入れ時は、やはり開口部は広い方が便利ですので。

 

■後編はリビング、洗面所、寝室の収納についてお話します

キッチン収納と押し入れについてのお話、いかがでしたか?

後編では、リビングや洗面所、寝室の収納についてご紹介予定です。このコラムが、みなさまのおうちの収納づくりの一助となれば幸いです。